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“DAVID BOWIE is” Exhibition Highlights(2)〜ボウイ展のさらなる見どころを紹介!

1/8にスタートしたボウイ展、早くも2週間が経過しました。ご覧頂いたみなさまからは「想像以上でした」「2時間があっという間に経ってしまった」「また行きます!」と多くの反響を寄せて頂き、スタッフ一同、改めてデヴィッド・ボウイとボウイ展の素晴らしさを実感しています。

デヴィッド・ボウイ・アーカイブからの貴重な品々も、V&Aの創意工夫溢れた展示方法も合わせて堪能出来るボウイ展。展示作品の一つ一つに、ボウイというアーティストの感性が息づいていることを実感して頂けると思います。

 

ボウイ展の見どころを展示品にフォーカスして紹介する“Exhibition Highlights”。その2では、展覧会のアイコン的作品2点をご紹介します。

 

 

ブライアン・ダフィー撮影による『アラジン・セイン』のジャケット写真(1973年)

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目を開けたバージョンがDAVID BOWIE isのメインビジュアルとして使われている“アラジン・セイン”はボウイ展の顔として世界を巡回。ここ東京天王洲でちょうど10カ国目となります。

コンテンポラリー・パフォーマンスアートと演劇の伝統に影響を受けたデヴィッド・ボウイは、ステージ上のドラマチックで架空な役作りに惹かれていきました。6枚目のアルバム『アラジン・セイン』では、日本に影響を受けた宇宙時代のジギー・スターダストの発展形である二重人格の”アラジン・セイン”というキャラクターが誕生。インパクトのあるアルバムカバーのイメージを作るために、ボウイは写真家のブライアン・ダフィー、グラフィック・デザイナーのセリア・フィロ、メイクアップアーティストのピエール・ラロッシュと組んで、現代のポップカルチャーの中でも最も知られている“稲妻”を創り上げました。稲妻閃光のデザインは世界中でありとあらゆる形で再現され、デヴィッド・ボウイを象徴するイメージとしてレディー・ガガやケイト・モスなどのセレブ達が模してオマージュを捧げているのもご存知の通りです。

ボウイ展では、ブライアン・ダフィーによる『アラジン・セイン』のジャケット写撮影時のコンタクトシートが展示されています。この有名なイメージがどう選ばれたのか、前後左右のアザー写真にもご注目下さい。

 

 

「アラジン・セイン」ツアーのために山本寛斎がデザインしたストライプスーツ(TOKYO POP

撮影:鍬田正義(1973年)

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今回のボウイ展、ヘッドフォンを装着して一番最初に出会うのがこの山本寛斎さんの衣装。

ボウイは、山本寛斎の作品を1971年に行われたロンドンのショーで初めて見たものの、オリジナルの衣装には手が届かず、友達のナターシャ・コルニロフやフレディ・バレッティに頼んで寛斎風ボディースーツやブーツを作ってもらっていたと言います。

ジギー・スターダストで成功を収めた後、ボウイは山本寛斎に1973年のアラジン・セインのツアー用に、もっと派手なステージ衣装を作ってくれるように依頼。日本の歌舞伎や武士にインスパイアされたこの衣装は、斬新さと彫刻的な造形で大いに人目を引き、実際のステージで引抜を披露する様も大きな話題を呼びました。(実際この下に着ていたワンショルダーのニットスーツも展示されています)

ボウイ展では、これに加えて寛斎がデザインした別パターンのボディースーツや、グラミー賞でレディ・ガガがレプリカをまとって話題となった「出火吐暴威」と漢字の刺繍が施されたアイコニックな白のマントなどの衣装が展示されています。(細かな刺繍にも驚かされます)

実際にボウイが着ていた衣装を近くでじっくり観察できるのもボウイ展の大きな特徴です。ぜひ会場で歴史を形作った衣装の数々をご覧ください。

 

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